MDETERM関数

Excel 2007+

概要

MDETERM関数は、正方行列の行列式を計算するExcel関数です。配列内の数値から行列式を求め、多変数連立方程式の解法に活用できます。行数と列数が等しい数値配列が必要です。

構文

MDETERM(配列)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
配列 数値配列 はい 行数と列数が等しい正方行列。空白や文字列を含むとエラーになります

MDETERM関数の使用

MDETERMは線形代数で重要な行列式を簡単に計算します。逆行列計算の準備や行列の特異性判定、連立方程式の解の存在確認に使用されます。配列範囲や定数を指定して使用します。

MDETERMの一般的な例

基本的な行列式計算

=MDETERM(A2:D5)

指定範囲の4×4行列の行列式を計算(結果:88)

配列定数使用例

=MDETERM({3,6,1;1,1,0;3,10,2})

3×3配列定数の行列式を計算(結果:1)

2×2行列の例

=MDETERM({3,6;1,1})

2×2行列の行列式を計算(結果:-3)

エラー例

=MDETERM({1,3,8,5;1,3,6,1})

行数と列数が異なるため#VALUE!エラーが返される

よくある質問

行数と列数が完全に等しい正方行列のみ扱えます。

文字列や空白セルを含むと#VALUE!エラーが発生します。数値のみを指定してください。

約16桁の精度で計算されますが、特異行列では微小な誤差(例:1E-16)が生じる場合があります。

一般的なエラーと解決策

#VALUE!

Cause: 配列に空白・文字列が含まれる、または非正方行列

Solution: 数値のみの正方行列を確認してください

#NUM!

Cause: 配列サイズが大きすぎる

Solution: 小さい行列に分割するか確認してください

注記

  • 行列式は連立方程式の解の存在判定に使用
  • 逆行列計算(MINVERSE)の前処理として活用
  • 配列定数入力時はセミコロンで区切る({1,2;3,4})
  • 特異行列では0に近い値が返ることがあります

互換性

利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2003以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+