MIRR関数

Excel 2007+

概要

MIRR関数は、一連の定期的なキャッシュフローに対する修正内部収益率を計算します。従来のIRR関数とは異なり、負のキャッシュフロー(投資)に対する資金調達コストと、正のキャッシュフロー(収益)の再投資利回りを別々に考慮した、より現実的な収益性評価が可能です。

構文

MIRR(値, 安全利率, 危険利率)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
範囲 はい 定期的なキャッシュフローを含む数値配列またはセル範囲。正の値(収益)と負の値(投資)の両方が必要。文字列・空白は無視されるが、0は計算対象。
安全利率 数値 はい 負のキャッシュフロー(投資・支払い)に対する資金調達コスト(年利)。例:借入金利。
危険利率 数値 はい 正のキャッシュフロー(収益)に対する再投資利回り(年利)。例:運用利回り。

MIRR関数の使用

MIRR関数は投資プロジェクトの現実的な収益性を評価するために使用します。IRR関数がすべてのキャッシュフローを同一利回りで計算するのに対し、MIRRは資金調達コストと再投資利回りを分けて計算するため、より正確な分析結果を得られます。キャッシュフローの時系列順(期間0から)に並べ、投資は負値、収益は正値で入力します。

MIRRの一般的な例

5年間事業計画の収益性評価

=MIRR(A2:A7, A8, A9)

初期投資-12,000,000円、5年間の収益、資金調達10%、再投資12%で計算。結果13%表示。事業継続が妥当か判断。

3年間限定の途中評価

=MIRR(A2:A5, A8, A9)

初期投資から3年目までのキャッシュフローで計算。結果-5%となり、早期撤退の検討材料に。

再投資利回り変更シミュレーション

=MIRR(A2:A7, A8, 0.14)

危険利率を14%に変更した場合の感度分析。13%表示。再投資環境変化の影響確認。

よくある質問

IRRは全キャッシュフローを同一利回りで計算しますが、MIRRは負のフロー(資金調達コスト)と正のフロー(再投資利回り)を別々に指定し、より現実的な結果を返します。

#DIV/0! エラーが返されます。投資プロジェクトとして正負両方のキャッシュフローが必須です。

はい、期間0(初期投資)から最終期間までの時系列順に並べる必要があります。

一般的なエラーと解決策

#DIV/0! エラー

Cause: 値範囲に正の値または負の値のいずれかが存在しない

Solution: 投資(負)と収益(正)の両方が含まれるようキャッシュフローを見直してください。

#VALUE! エラー

Cause: 安全利率または危険利率に数値以外が指定されている

Solution: 利率引数に数値またはセル参照(数値を含む)を指定してください。

0%以下の結果

Cause: 資金調達コストが収益性を上回っている

Solution: 事業計画の見直し、または資金調達条件の改善を検討してください。

注記

  • キャッシュフロー順序:期間0→最終期間(左から右へ時系列)
  • 利回りは小数で入力(10%→0.1)
  • 0を含むセルは計算対象(空セル・文字列は無視)
  • Excel 2007以降でのみ利用可能(旧版はXIRR使用)

互換性

利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2003以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+