NORM.DIST関数

Excel 2007+

概要

NORM.DIST関数は、指定した平均と標準偏差を持つ正規分布の値を計算します。統計解析、品質管理、仮説検定など幅広い場面で活用される基本的な分布関数です。累積分布関数と確率密度関数の両方を計算可能です。

構文

NORM.DIST(x,平均,標準偏差,累積)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
x 数値 はい 分布関数に代入する値(x座標)
平均 数値 はい 正規分布の平均値(μ)
標準偏差 数値 はい 正規分布の標準偏差(σ、正の値)
累積 論理値 はい TRUE:累積分布関数、FALSE:確率密度関数

NORM.DIST関数の使用

NORM.DISTは統計学の基礎となる正規分布を扱う関数です。累積=TRUEで指定した値以下の確率を、FALSEでその点での密度を計算します。品質管理図、試験結果分析、金融リスク評価などで頻繁に使用されます。

NORM.DISTの一般的な例

累積分布関数の計算

=NORM.DIST(42,40,1.5,TRUE)

平均40、標準偏差1.5の分布で、42以下の確率を計算(約90.88%)

確率密度関数の計算

=NORM.DIST(42,40,1.5,FALSE)

同じ条件でx=42での確率密度を計算(0.10934)

品質管理での使用

=NORM.DIST(B2,100,5,TRUE)

平均100、標準偏差5の製品で、B2以下の不良率を計算

よくある質問

TRUEは指定値以下の累率(CDF)を、FALSEはその点の密度(PDF)を返します。

#NUM!エラーが発生します。標準偏差は必ず正の値を指定してください。

平均=0、標準偏差=1、累積=TRUEの場合、NORM.S.DISTと同じ結果になります。

一般的なエラーと解決策

#NUM!エラー

Cause: 標準偏差が0以下

Solution: 標準偏差を正の値に修正してください

#VALUE!エラー

Cause: 数値でない引数

Solution: 全ての数値引数に数値を入力してください

累積引数の誤り

Cause: 論理値以外を指定

Solution: TRUE/FALSEまたは1/0を指定してください

注記

  • Excel 2007以降で使用可能(旧版はNORMDIST関数)
  • 金融分野ではVaR(バリューアットリスク)計算に使用
  • 品質管理では工程能力指数Cp/Cpk計算に必須
  • NORM.INV関数と組み合わせて分位点計算が可能

互換性

利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2003以前

コンテンツ最終レビュー: December 11, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+