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LINEST関数
概要
LINEST関数は最小二乗法によりデータに最適適合する直線を計算し、回帰分析の係数と詳細な統計情報を配列として返します。単回帰から多変量回帰まで対応し、傾き、切片、決定係数、標準誤差などの統計量を提供します。
構文
LINEST(既知のyの値, [既知のxの値], [定数], [統計])
パラメータ
| パラメータ | タイプ | 必須 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 既知のyの値 | 範囲/配列 |
はい | 分析対象の従属変数データ群。y=mx+bの関係にあるy値。1列または1行のベクトル形式。 |
| 既知のxの値 | 範囲/配列 |
いいえ | 独立変数データ群。複数変数の場合は各列/行が別変数として扱われる。省略時はデータサイズ分の連番。 |
| 定数 | 論理値 |
いいえ | 切片bの計算有無。TRUE(デフォルト)で計算、FALSEで強制的にb=0。 |
| 統計 | 論理値 |
いいえ | 追加回帰統計の出力有無。TRUEで標準誤差、R²、F値などを出力。 |
LINEST関数の使用
LINESTはExcelの高度な回帰分析ツールとして、販売予測、傾向分析、相関検証に活用されます。配列数式として入力し、傾き・切片から予測式を構築、統計量でモデルの信頼性を評価します。単純な傾き計算から多変量解析まで幅広く対応。
LINESTの一般的な例
基本的な単回帰(傾きと切片)
=LINEST(B2:B6,A2:A6)
売上データから月ごとの傾きと切片を計算し、9ヶ月目の売上予測に使用。
統計情報付き回帰分析
=LINEST(売上範囲,月範囲,TRUE,TRUE)
決定係数R²やF値を確認し、回帰モデルの有意性を評価。
切片なし回帰
=LINEST(B2:B6,A2:A6,FALSE)
原点を通る直線(y=mx)を仮定して傾きを計算。
多変量回帰
=LINEST(評価額範囲,変数1:変数4範囲,TRUE,TRUE)
複数の独立変数(面積、オフィス数など)を使用した複雑な回帰分析。
よくある質問
傾きmと切片bの配列を返します。統計=TRUE時は標準誤差、決定係数R²、F値、自由度などの回帰統計も出力。
数式を選択後Ctrl+Shift+Enter、または動的配列環境ではEnterのみ。適切な範囲を選択して結果を確認。
LINESTは配列で複数統計を返す。SLOPEは傾きのみ。共線性時の処理も異なる。
モデルの説明力。1に近いほどデータ適合度が高い(0-1の範囲)。
一般的なエラーと解決策
#DIV/0!エラー
Cause: データポイント不足または全て同一値
Solution: 少なくとも2点以上の異なるデータを用意
#VALUE!エラー
Cause: データ範囲の不整合または非数値データ
Solution: 数値のみを含む正しい範囲を指定
意図しない単一値
Cause: 配列数式として入力せず
Solution: Ctrl+Shift+Enterで配列数式入力
注記
- 配列関数なので複数セルに出力されます
- 統計=TRUE時は5行×k列の出力(k=変数数)
- 共線性検出により冗長変数を自動除外
- TREND関数と組み合わせて予測値計算が可能
- F値と自由度で統計的有意性検証
- 多項式回帰はx値をべき乗で変換して使用
互換性
利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365
利用不可:
コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+