FORECAST.ETS.STAT 関数

Excel 2016+

概要

FORECAST.ETS.STAT 関数は、時系列データの予測モデルで使用される統計量を返します。指数三重平滑化 (ETS) アルゴリズムに基づくモデルの精度やパラメータ情報を取得し、予測の信頼性を評価できます。

構文

FORECAST.ETS.STAT(値, タイムライン, 統計タイプ, [季節性], [データの補完], [集計])

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
数値配列 はい 予測に使用する履歴データ(数値の範囲)
タイムライン 日付/時刻配列 はい 値に対応する等間隔の日付または時刻の範囲
統計タイプ 数値 はい 取得する統計量の種類(1=α値, 2=β値, 3=γ値, 4=MASE, 5=MAPE, 6=SMAPE, 7=MAE, 8=RMSE)
季節性 数値 いいえ 季節性の期間(自動検出時は省略)
データの補完 数値 いいえ 欠損値の処理方法(0=無視, 1=補間)
集計 数値 いいえ 複数値の集計方法(0=平均, 1=合計, 2=カウント)

FORECAST.ETS.STAT関数の使用

FORECAST.ETS.STAT 関数は、FORECAST.ETS 関数で作成した予測モデルの品質を評価するために使用します。モデルのパラメータ(平滑化定数)や予測精度(誤差指標)を確認することで、予測結果の信頼性を判断できます。

FORECAST.ETS.STATの一般的な例

平滑化定数α値の取得

=FORECAST.ETS.STAT(B2:B13,A2:A13,1)

売上データの予測モデルにおけるα値(平滑化定数)を取得します。

予測精度(MASE)の確認

=FORECAST.ETS.STAT(B2:B13,A2:A13,4)

MASE(平均絶対スケーリング誤差)を取得し、予測精度を評価します。

季節性定数γ値の確認

=FORECAST.ETS.STAT(B2:B13,A2:A13,3,12)

12ヶ月の季節性を持つデータでγ値(季節性平滑化定数)を取得します。

よくある質問

1=α値(平滑化), 2=β値(トレンド), 3=γ値(季節性), 4=MASE, 5=MAPE, 6=SMAPE, 7=MAE, 8=RMSEです。

季節性パラメータを省略するか0を指定すると、Excelが自動的に検出します。

データの補完パラメータで制御(0=無視、1=線形補間)。

一般的なエラーと解決策

#VALUE! エラー

Cause: 値またはタイムラインの範囲が一致しない

Solution: 両方の範囲が同じ行数で等間隔であることを確認

#NUM! エラー

Cause: 統計タイプの値が1〜8の範囲外

Solution: 1〜8の数値を指定

#N/A エラー

Cause: データが不足または予測不可能

Solution: 十分な履歴データ(少なくとも2周期分)を用意

注記

  • Excel 2016以降で使用可能
  • タイムラインは等間隔である必要があります
  • 統計タイプ1〜3でモデルのパラメータ、4〜8で精度指標を取得
  • MASE値が1未満なら良好な予測精度です

互換性

利用可能: Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2013以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2016+