F.INV 関数

Excel 2010+

概要

F.INV 関数は F 分布の累積分布関数に対する逆関数値を返します。指定した確率値に対応する F 分布の臨界値を計算し、統計分析で分散分析や F 検定に使用されます。2つのデータセットの分散比を比較する際に重要です。

構文

F.INV(確率, 自由度1, 自由度2)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
確率 数値 はい 0 ≤ 確率 ≤ 1 の範囲で F 分布の累積確率を指定
自由度1 整数 はい F 分布の分子側の自由度(1以上)
自由度2 整数 はい F 分布の分母側の自由度(1以上)

F.INV関数の使用

F.INV 関数は統計学で F 検定を行う際に使用されます。2つのサンプルの分散が等しいかを検定する際に、指定した有意水準(確率)に対応する臨界値を求めます。品質管理、実験計画、仮説検定などで活用されます。

F.INVの一般的な例

基本的な F 分布逆関数

=F.INV(0.01, 6, 4)

確率0.01、自由度1=6、自由度2=4 の場合の F 分布逆関数値を計算(結果:約0.1093)

有意水準5%の臨界値

=F.INV(0.05, 10, 12)

F検定でよく使用される5%水準の臨界値を計算

セル参照を使用

=F.INV(A2, B2, C2)

セルA2に確率、B2に自由度1、C2に自由度2を入力して計算

よくある質問

F.INV は左側(累積分布)の逆関数、F.INV.RT は右側(1-累積分布)の逆関数です。F検定では通常 F.INV.RT を使用します。

小数点以下は自動的に切り捨てられますが、整数を指定することを推奨します。

確率0または1、または範囲外の場合は #NUM! エラーが返されます。

一般的なエラーと解決策

#NUM! エラー

Cause: 確率が0未満または1超、または自由度が1未満

Solution: 確率を0-1の範囲に、自由度を1以上の整数に修正

#VALUE! エラー

Cause: 引数に数値以外が指定された

Solution: すべての引数を数値で指定

小数点以下の自由度

Cause: 自由度に小数を使用

Solution: 整数を使用するか、適切に丸める

注記

  • Excel 2010以降で利用可能
  • F分布は分散分析(ANOVA)で重要
  • F.INV(probability, df1, df2) = F.DIST(x, df1, df2, TRUE) の逆関係
  • 大規模データ分析に適している

互換性

利用可能: Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2007以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2010+