BINOM.DIST関数

Excel 2007+

概要

BINOM.DIST関数は、固定回数の独立試行で各試行が成功または失敗し、成功確率が一定の場合の二項分布確率を計算します。品質管理や市場調査、試験合格確率などの統計分析に最適です。

構文

BINOM.DIST(成功数,試行回数,成功率,関数形式)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
成功数 Number はい 試行における成功回数(0以上、試行回数以下)
試行回数 Number はい 独立試行の総回数(正の整数)
成功率 Number はい 各試行の成功確率(0~1の値)
関数形式 Boolean はい TRUE=累積分布、FALSE=確率質量関数

BINOM.DIST関数の使用

BINOM.DISTは、二項分布に基づく確率計算に使用します。試行回数が固定され、各試行が独立で成功確率が一定の場合に適用。FALSEで指定した成功回数ちょうどの確率、TRUEで0から指定成功回数までの累積確率を求めます。

BINOM.DISTの一般的な例

ちょうど6回成功する確率

=BINOM.DIST(6,10,0.5,FALSE)

10回の試行で成功確率0.5の場合、ちょうど6回成功する確率を計算(約20.51%)

6回以下の累積確率

=BINOM.DIST(6,10,0.5,TRUE)

10回の試行で、6回以下の成功確率の累積値を計算

品質検査合格確率

=BINOM.DIST(2,20,0.95,FALSE)

20個の製品検査で、ちょうど2個不良(成功率95%)となる確率

よくある質問

BINOM.DISTはExcel 2007以降の新関数。旧BINOMDISTより精度が高く、累積分布計算が改善されています。

論理値以外を指定すると#VALUE!エラーが発生します。必ずTRUEまたはFALSEを指定してください。

#NUM!エラーが返されます。成功数は常に0以上試行回数以下の範囲で指定してください。

一般的なエラーと解決策

#NUM!エラー

Cause: 成功数<0、成功数>試行回数、成功率∉[0,1]

Solution: 成功数は0~試行回数の範囲、成功率は0~1の値を確認

#VALUE!エラー

Cause: 数値以外の引数指定

Solution: すべての引数に数値または論理値を指定

小数成功数の場合

Cause: 成功数・試行回数が小数の場合

Solution: 整数に切り捨てられますが、意図した値か確認

注記

  • 成功数・試行回数は整数に自動切り捨て
  • 数式:P(X=k)=COMBIN(n,k)×p^k×(1-p)^(n-k)
  • 累積:F(k)=∑(i=0→k)P(X=i)
  • Excel 2007+専用(旧版はBINOMDIST使用)

互換性

利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2003以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+