ZTEST 関数

Excel 2007+

概要

ZTEST関数は、指定した仮説の母集団平均に対して、データ配列の標本平均がそれより大きくなる片側確率(z検定のp値)を計算します。統計分析で仮説検定を行う際に使用される中級レベルの関数です。

構文

ZTEST(配列, X, [σ])

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
配列 Range/Array はい 数値データを含む範囲。空の場合は#N/Aエラー。
X Number はい 検定対象の仮説平均値。
σ Number いいえ 既知の母集団標準偏差(省略可)

ZTEST関数の使用

ZTESTは統計学のz検定で使用され、既知の母集団分散から標本平均の有意性を評価します。片側検定が基本ですが、数式で両側検定も実現可能。品質管理やA/Bテストの結果分析に最適です。

ZTESTの一般的な例

片側確率の基本例

=ZTEST(A2:A11,4)

データ範囲A2:A11に対し、母集団平均4の片側p値を計算(結果約0.0906)。標本平均が4より大きい確率を示します。

両側確率の計算

=2*MIN(ZTEST(A2:A11,4),1-ZTEST(A2:A11,4))

同じデータで両側p値を計算(結果約0.1811)。どちらか一方の方向に有意な差がある確率を求めます。

母集団標準偏差指定例

=ZTEST(A2:A11,5,1.5)

既知の標準偏差1.5を使用して検定。標本標準偏差ではなく正確な母集団値を使用します。

よくある質問

ZTESTは旧バージョン関数で、Z.TESTが新精度向上版です。互換性のために両方使用可能ですが、新規作成時はZ.TESTを推奨します。

標本標準偏差STDEV(配列)で自動計算されます。データ量が十分な場合に適切です。

=2*MIN(ZTEST(配列,X),1-ZTEST(配列,X))の数式で計算します。

一般的なエラーと解決策

#N/A エラー

Cause: 配列に数値データが含まれていない

Solution: データ範囲に有効な数値のみを含めてください。

#VALUE! エラー

Cause: 配列にテキストや論理値が混在

Solution: 数値のみの範囲を選択するか、数値変換関数を使用してください。

0.5を超える結果

Cause: 標本平均が検定値より小さい正常動作

Solution: 片側検定の性質です。両側検定数式を使用してください。

注記

  • 標本平均>検定値の場合は0.5未満、<の場合は0.5超のp値が返されます。
  • COUNT(配列)でデータ数を確認してください。
  • 代替としてT.TEST関数(t検定)も検討を。
  • Excel将来版で非推奨になる可能性あり。

互換性

利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2003以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+