FORECAST.ETS関数

Excel 2016+, Excel for Microsoft 365

概要

FORECAST.ETS関数は、時系列データを用いた高度な予測分析を行うExcel関数です。指数三重平滑化(ETS)アルゴリズムを使用して、将来の特定日付における値を予測します。季節性やデータの欠損を自動検出・処理します。

構文

FORECAST.ETS(予測日付, 値, タイムライン, [季節性], [データ補完], [集計])

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
予測日付 日付 はい 予測対象となる日付を指定します。
数値配列 はい 履歴データの値範囲を指定します。
タイムライン 日付配列 はい 値に対応する日付の時系列を指定します。
季節性 数値 いいえ 季節周期を明示的に指定します(省略時は自動検出)。
データ補完 数値 いいえ 欠損値の処理方法を指定します。
集計 数値 いいえ 重複日付データの集計方法を指定します。

FORECAST.ETS関数の使用

FORECAST.ETSは従来の線形回帰(FORECAST.LINEAR)を超える高度な時系列予測を提供します。販売データ、在庫管理、需要予測など、時間依存のデータを扱う場面で特に効果を発揮します。季節変動やトレンドを自動検出し、正確な将来予測を実現します。

FORECAST.ETSの一般的な例

月次売上予測

=FORECAST.ETS(DATE(2024,1,1), B2:B13, A2:A13)

過去12ヶ月の売上データから2024年1月の売上を予測します。季節性を自動検出。

週次データ(季節性指定)

=FORECAST.ETS(DATE(2024,12,31), C2:C53, B2:B53, 52)

週次データで年間季節性(52週)を指定して年末売上を予測。

欠損データ対応

=FORECAST.ETS(DATE(2025,6,30), 売上範囲, 日付範囲, 12, 1)

月次データで欠損値を平均補間し、半年後の売上を予測。

よくある質問

FORECAST.ETSは季節性・トレンドを自動検出し高精度。FORECAST.LINEARは単純線形回帰のみで季節性非対応。

[データ補完]パラメータで指定。1(デフォルト)で平均補間、0で欠損を無視。

[季節性]に周期数(月次:12、週次:52、日次:7など)を明示的に指定してください。

一般的なエラーと解決策

#VALUE! エラー

Cause: 値とタイムラインの要素数が一致しない

Solution: 両方の範囲が同じデータポイント数になるよう確認してください。

#NUM! エラー

Cause: タイムラインが時系列順でない

Solution: タイムラインを昇順に並べ替えてください。

#N/A エラー

Cause: 予測日付がタイムライン範囲内に含まれる

Solution: 将来の日付を指定してください。

注記

  • タイムラインは必ず時系列順(昇順)に並べる必要があります。
  • 値とタイムラインのデータポイント数は完全に一致させる。
  • Excel 2016、Excel 2021、Microsoft 365で利用可能。
  • サンプルファイル:https://download.microsoft.com/download/7/8/E/78E7FB59-A554-4586-B3F4-AEAEBC4036AF/Forecast_ets_example.xlsx

互換性

利用可能: Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Excel for Microsoft 365

利用不可: Excel 2013以前, Excel 2010, Excel 2007, Mac版Excel(一部制限)

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2016+, Excel for Microsoft 365