MUNIT関数

Excel 365, Excel 2019+

概要

MUNIT関数は、指定された次元の単位行列(アイデンティティマトリックス)を生成するExcelの数学関数です。線形代数や行列計算で頻繁に使用される対角線が1で他の要素が0の特殊な行列を簡単に作成できます。

構文

MUNIT(ディメンション)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
ディメンション Integer はい 返す単位行列の次元数。1以上の整数を指定します

MUNIT関数の使用

MUNIT関数は、主に線形代数や統計解析で行列計算を行う際に使用します。逆行列計算や固有値解析の前処理として、単位行列を基準とした計算が可能です。動的配列に対応しているため、大きな行列でも効率的に処理できます。

MUNITの一般的な例

3×3単位行列の作成

=MUNIT(3)

3×3の単位行列を返します。対角線に1、その他の要素に0が入った配列が出力されます。

MMULTとの組み合わせ

=MMULT(MUNIT(2),A1:B2)

2×2の単位行列と指定範囲の積を計算(元の行列がそのまま返る)。

可変サイズの単位行列

=MUNIT(ROUNDUP(ROWS(A1:A10)/2,0))

データ行数に応じた適切なサイズの単位行列を自動生成。

よくある質問

動的配列として返されます。Excel 365では自動で範囲に展開、旧バージョンではCtrl+Shift+Enterが必要です。

#VALUE!エラーが発生します。必ず1以上の正の整数を指定してください。

はい、Excelの配列制限内であれば問題ありませんが、計算負荷に注意が必要です。

一般的なエラーと解決策

#VALUE!エラー

Cause: ディメンション引数が0以下または無効な値

Solution: 1以上の整数値を正しく入力してください。

#NAME?エラー

Cause: MUNIT関数が利用できないExcelバージョン

Solution: Excel 2019以降またはMicrosoft 365をご使用ください。

注記

  • 単位行列とは、主対角成分が1でそれ以外が全て0の正方行列です。
  • MUNITはMMULT、MINVERSE、TRANSPOSEなどの行列関数と相性が良いです。
  • スパース行列計算や数値安定性の向上に役立ちます。
  • Excelの配列機能進化により、より直感的な使用が可能になりました。

互換性

利用可能: Excel 365, Excel 2019, Excel 2021

利用不可: Excel 2016, Excel 2013, Excel 2010, Excel 2007, Excel 2003

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 365, Excel 2019+