COVARIANCE.S関数

Excel 2010+

概要

COVARIANCE.S関数は、2つのデータセット間の対応するデータペアの標準偏差の積の平均値を計算し、標本の共分散を返します。統計分析で変数間の関係性を測定する重要な関数です。

構文

COVARIANCE.S(配列1,配列2)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
配列1 数値配列/範囲 はい 最初のデータセット(数値を含む配列またはセル範囲)
配列2 数値配列/範囲 はい 2番目のデータセット(配列1と対応するデータ数)

COVARIANCE.S関数の使用

COVARIANCE.Sは統計分析で2つの変数間の線形関係性を評価するために使用します。マーケティング分析、財務相関分析、科学研究などで広く活用され、正の値は正の相関、負の値は負の相関を示します。

COVARIANCE.Sの一般的な例

配列データでの基本使用例

=COVARIANCE.S({2,4,8},{5,11,12})

配列で指定したデータペアの標本共分散を計算。結果:9.666666667

セル範囲を使用した例

=COVARIANCE.S(A3:A5,B3:B5)

A列とB列の対応データから共分散を計算。配列データと同等の結果が得られます。

よくある質問

#N/Aエラーが返されます。両方の配列は同一のデータ要素数が必要です。

COVARIANCE.Sは標本共分散(n-1で除算)、COVARIANCE.Pは母共分散(nで除算)を計算します。

一般的なエラーと解決策

#N/Aエラー

Cause: 配列1と配列2のデータ数が一致しない

Solution: 両方の配列に同一数のデータ要素を入力してください。

#DIV/0!エラー

Cause: 配列にデータが1つ以下しかない、または数値データがない

Solution: 各配列に2つ以上の数値データを入力してください。

#VALUE!エラー

Cause: 引数に数値以外のデータ型を指定

Solution: 数値データのみを含む範囲を選択してください。

注記

  • 文字列、論理値、空白セルは自動的に無視されますが、0(ゼロ)は計算対象です。
  • 少なくとも2つのデータペアが必要です。
  • 正の共分散:変数が同方向に動く、負の共分散:逆方向に動くことを示します。
  • 相関係数との関係:相関係数 = 共分散 ÷ (標準偏差1 × 標準偏差2)

互換性

利用可能: Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2007以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2010+