F.DIST関数

Excel 2010+

概要

F.DIST関数はF分布の確率値を計算します。2つのデータセットの分散の差を統計的に比較するために使用され、例えば男女のテストスコア分散の違いを分析する際に有効です。累積分布関数または確率密度関数のいずれかを選択できます。

構文

F.DIST(x, 自由度1, 自由度2, 累積)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
x Number はい 分析対象のF値(正の数)
自由度1 Number はい 分子側の自由度(1以上)
自由度2 Number はい 分母側の自由度(1以上)
累積 Boolean はい TRUEで累積分布、FALSEで密度関数

F.DIST関数の使用

F.DISTは統計分析で2つのサンプルの分散比を評価します。仮説検定で片側確率を求める際に使用し、分散の有意差を判断します。累積=TRUEの場合、指定値以下の確率を返し、統計的判断の基準となります。

F.DISTの一般的な例

累積分布関数の使用例

=F.DIST(15.2069,6,4,TRUE)

15.2069のF値に対し、6と4の自由度で累積分布を計算(結果:0.99)

確率密度関数の使用例

=F.DIST(15.2069,6,4,FALSE)

同じ値で確率密度関数を計算(結果:0.0012238)

実際の分散比較

=F.DIST(VAR.S(A1:A10)/VAR.S(B1:B10),9,9,TRUE)

2群の分散比の累積確率を計算

よくある質問

F.DISTは左側確率(累積)、F.DIST.RTは右側確率を返します。片側検定の方向により使い分けます。

小数点以下は切り捨てられますが、1未満だと#NUM!エラーが発生します。

一般的なエラーと解決策

#NUM!エラー

Cause: xが負、または自由度1・2が1未満

Solution: xを正の数に、自由度を1以上の整数に修正

#VALUE!エラー

Cause: 引数に数値以外が入力

Solution: すべての引数を数値または論理値に変更

注記

  • Excel 2010で導入、従来のFDIST関数を置き換え
  • 累積=TRUEがデフォルト的な統計使用法
  • F検定表と連携して有意水準を判断
  • 大規模データ分析に適している

互換性

利用可能: Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2007以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2010+