TINV関数

Excel 2007+, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016

概要

TINV関数は、スチューデントのt分布における両側信頼区間の逆関数値を計算します。指定した確率と自由度に基づいて、統計分析で重要な臨界値を求めます。新しいT.INV.2T関数への移行が推奨されています。

構文

TINV(確率, 自由度)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
確率 Number はい 両側t分布の尾部確率を指定。0を超え1未満の値が必要です。
自由度 Number はい サンプルサイズから計算される自由度。1以上の値を指定します。

TINV関数の使用

TINV関数は統計解析で最も頻繁に使用される関数の一つです。t検定や信頼区間の計算において、指定した有意水準に対応する臨界値を迅速に求められます。研究者やデータ分析担当者が日常的に活用します。

TINVの一般的な例

基本的な両側t値計算

=TINV(0.05,60)

有意水準5%(両側)、自由度60での臨界値を計算。結果は約1.96が返されます。

片側検定の代替

=TINV(2*0.05,10)

両側5%相当の片側2.5%検定値を計算。結果は約2.28が返されます。

実際のデータ活用

=TINV(0.1,B1)

セルB1に格納された自由度を使用し、10%水準のt値を計算します。

よくある質問

TINVは従来の関数で下位互換性のために残されていますが、T.INV.2Tがより正確で推奨されます。将来的にTINVは非推奨となる可能性があります。

#NUM!エラーが返されます。確率は必ず0より大きく1より小さい値で指定してください。

小数点以下は自動的に切り捨てられますが、整数値の使用が推奨されます。

一般的なエラーと解決策

#NUM!エラー

Cause: 確率が0以下または1超、または自由度が1未満

Solution: 確率を0超1未満、自由度を1以上に修正してください。

#VALUE!エラー

Cause: 引数に数値以外が指定された

Solution: 確率と自由度の両方に数値のみを指定してください。

#N/Aエラー

Cause: 反復計算が100回で収束しなかった

Solution: 確率値や自由度を見直し、再計算してください。

注記

  • P(|X|>t)=確率となるt値を返します
  • 片側検定時は確率×2を指定
  • TDIST関数の精度に依存します
  • Excel将来バージョンで非推奨化の可能性あり

互換性

利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2003以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016