NORM.S.DIST関数

Excel 2010+

概要

NORM.S.DIST関数は、標準正規分布(平均0、標準偏差1)の分布関数または確率密度関数を計算します。統計解析や品質管理で標準化されたデータを扱う際に必須の関数です。

構文

NORM.S.DIST(z,累積)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
z Number はい 標準正規分布の値(Z値)です。分布を計算する対象値です。
累積 Boolean はい TRUE:累積分布関数、FALSE:確率密度関数を返します

NORM.S.DIST関数の使用

NORM.S.DISTは統計学で最も重要な標準正規分布をExcelで簡単に扱える関数です。実験データや観測値を標準化(Z値変換)した後、この関数で確率を計算します。品質管理、試験結果分析、投資リスク評価などで活用されます。

NORM.S.DISTの一般的な例

累積分布関数の計算

=NORM.S.DIST(1.333333,TRUE)

Z値1.333333までの累積確率を計算(約90.88%)し、上位10%の閾値を判定します。

確率密度関数の計算

=NORM.S.DIST(1.333333,FALSE)

Z値1.333333における確率密度(約0.164)を計算し、正規分布の形状を分析します。

品質管理での使用

=NORM.S.DIST((A2-平均)/標準偏差,TRUE)

製品寸法を標準化し、不良率を計算します。

よくある質問

累積引数は必須です。省略すると#VALUE!エラーが発生します。

負のZ値でも正常に計算されます。標準正規分布は左右対称です。

NORM.S.DISTは標準正規分布(平均0、標準偏差1)専用。NORM.DISTは任意の平均・標準偏差を指定可能。

一般的なエラーと解決策

#VALUE!エラー

Cause: z値または累積引数が数値/論理値でない

Solution: zには数値、累積にはTRUE/FALSEを指定してください

#NUM!エラー

Cause: 入力値が極端に大きい

Solution: 現実的なZ値範囲(-10〜10)で使用してください

注記

  • Excel 2010以降で使用可能
  • Z値の計算にはSTANDARDIZE関数と組み合わせ
  • 大量データ分析では配列数式対応
  • 日本語版Excelでも同じ構文

互換性

利用可能: Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2007以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2010+