YIELDDISC関数

Excel 2007+

概要

割引債(ディスコン債)の年換算利回りを計算します。受渡日から満期日までの期間における、購入価格に対する償還額の差から生じる収益率を年率で返します。商業手形や短期国債などの純ディスコン証券に使用されます。

構文

YIELDDISC(受渡日, 満期日, 価格, 償還価額, [基準])

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
受渡日 Date はい 証券の受渡日。発行日以降に買い手に引き渡される日付です。DATE関数等で入力推奨。
満期日 Date はい 証券の満期日。支払期日を指定します。
価格 Number はい 額面100円に対する現在の証券価格(現在価値)を指定。
償還価額 Number はい 額面100円に対する満期時の償還額。
基準 Number いいえ 日数計算の基準を指定(省略時は0)。

YIELDDISC関数の使用

YIELDDISC関数は、商業手形、短期国債、CD(譲渡性預金)などの純ディスコン証券(クーポン利息なし)の利回りを計算します。受渡日時点の購入価格と満期時の償還額から、年換算利回りを求めます。複数の日数計算基準を選択でき、国際的な債券計算に対応します。

YIELDDISCの一般的な例

基本的な割引債利回り計算

=YIELDDISC(DATE(2024,2,16),DATE(2024,3,1),99.795,100,2)

200万円の短期国債(受渡日:2024/2/16、満期日:2024/3/1、価格99.795、償還100、基準2)の年利回りを計算(約5.28%)。

商業手形の利回り

=YIELDDISC(A2,B2,C2,100,0)

セルA2(受渡日)、B2(満期日)、C2(価格)から商業手形の利回りを計算。基準はNASD方式(0)。

実際の日数/365日基準

=YIELDDISC("2024/1/15",DATE(2024,4,30),98.5,100,3)

基準3(実際の日数/365日)を使用した中期割引債の利回り計算。

よくある質問

DATE関数を使用するか、数式の結果として指定してください。例:DATE(2024,2,16)。文字列入力はエラーの原因になります。

0=NASD(30/360)、1=実日数/実日数、2=実日数/360、3=実日数/365、4=欧州(30/360)。用途に応じて選択します。

額面100円に対する値を指定します。例:99.50円なら99.5を入力。

一般的なエラーと解決策

#NUM! エラー

Cause: 受渡日≥満期日、現在価値≤0、償還価額≤0、基準<0または>4

Solution: 日付の順序と正の値を確認し、基準を0-4の範囲に設定。

#VALUE! エラー

Cause: 無効な日付指定

Solution: DATE関数を使用して正しいシリアル値を入力。

予期しない結果

Cause: 日付の文字列入力

Solution: DATE(年,月,日)形式で入力。

注記

  • 受渡日は発行後、買い手に証券が引き渡される日付です。
  • 満期日は証券の最終支払日です。
  • 価格・償還価額は額面100基準で入力。
  • 整数以外が日付・基準に指定された場合、小数点以下が切り捨てられます。
  • 金融機関の利回り計算と完全に一致しない場合があります。

互換性

利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2003以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+