ISPMT関数

Excel 2007+

概要

ISPMT関数は、元金定額払い方式のローンや投資において、特定の期間に支払われる(または受け取られる)利息を計算します。均等元金返済の利息計算に特化した関数です。

構文

ISPMT(利率, 期, 期間, 現在価値)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
利率 Number はい 投資またはローンの利率。各期間の利息計算に使用。年利12%の月次払いなら12%/12を使用
Number はい 利息を計算する対象期間。0から期間の値までの整数で指定。1ではなく0からカウント開始
期間 Number はい 投資またはローン全体の総期間(支払回数)。月次なら年数×12で指定
現在価値 Number はい ローンの場合は借入金額(正の値)、投資の場合は初期投資額(負の値)

ISPMT関数の使用

ISPMT関数は、元金定額払い(均等元金返済)のローン償却表作成に最適です。通常の定額払い(IPMT関数)とは異なり、各期間同じ元金を返済し、利息は残高に応じて減少します。Rateと期間の単位を一致させる(月次なら両方月単位)が重要です。

ISPMTの一般的な例

100万円・年利6%・3年月賦ローンの初月利息

=ISPMT(6%/12, 0, 3*12, 1000000)

均等元金返済の初月(0期)利息を計算。約30,000円の利息が計算されます。

2年目の6ヶ月目(13期)の利息

=ISPMT(6%/12, 13, 24, 1000000)

残高減少に伴い利息も減少した値を算出。

最終期間の利息確認

=ISPMT(5%/12, 23, 24, 500000)

最終期は残高が少なくなり利息も最小になります。

よくある質問

IPMTは定額払い(元利均等方式)、ISPMTは元金定額払い方式の利息計算専用です。返済スケジュールが異なります。

いいえ、0から始まります。1期目は「0」、最終期は「期間-1」で指定します。

投資(出金)の場合は負の現在価値を使用すると正しい利息(負値)が返ります。

一般的なエラーと解決策

#VALUE! エラー

Cause: 引数の単位が不一致(年利で月次期間など)

Solution: Rateを月次なら年利/12、期間を年数×12で統一

#NUM! エラー

Cause: 期が0より小さいか、期間より大きい

Solution: 期を0〜(期間-1)の範囲で指定

予期しない利息額

Cause: 現在価値の符号が誤り

Solution: ローンは正、投資は負で指定

注記

  • Rateと期間の単位を必ず一致させる(月次・年次など)
  • 出金(投資・預金)は負、入金(ローン受入)は正の符号で統一
  • 期は0ベース(0=初回、nper-1=最終回)
  • IPMT(定額払い)と併用して償却表完成
  • Excel 2007以降で利用可能

互換性

利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2003以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+