VAR.S 関数

Excel 2010+

概要

VAR.S 関数は、指定された数値データを標本として扱い、母集団の分散を不偏推定で計算します。Excel 2010以降で利用可能で、統計分析に欠かせない関数です。論理値や文字列は自動的に除外され、数値のみを対象にします。

構文

VAR.S(数値1,[数値2],...)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
数値1 Number はい 母集団の標本に対応する最初の数値引数。必ず指定する必要があります。
数値2,... Number いいえ 母集団の標本に対応する追加の数値引数(最大254個まで)。

VAR.S関数の使用

VAR.S関数は、データ分析で標本データを扱う際に使用します。部品の強度試験、試験成績のばらつき分析、品質管理などで活用され、母集団全体ではなくサンプルからの推定分散を求めます。VAR.P関数と組み合わせて使用することで、標本・母集団の違いを明確に比較できます。

VAR.Sの一般的な例

基本的な標本分散計算

=VAR.S(A2:A11)

A2~A11の強度データを標本として分散を計算。結果:754.27。部品の品質ばらつきを評価。

VAR.SとVAR.Pの比較

=VAR.S(A2:A11)&" (標本分散) "&VAR.P(A2:A11)&" (母集団分散) "

同じデータで標本分散(754.27)と母集団分散(678.84)を比較表示。標本分散の方が大きいのが特徴。

複数引数での計算

=VAR.S(85,92,78,96,89,84,91)

試験点数の標本分散を直接計算。配列形式での簡易入力例。

よくある質問

VAR.Sはデータを標本とみなし不偏分散(n-1で割る)を計算。VAR.Pは母集団全体として分散(nで割る)を計算します。標本の場合はVAR.Sを使用。

VAR.Sは数値のみを計算対象とし、論理値・文字列・空白セル・エラーは自動的に無視します。数値化可能な文字列のみ計算対象。

はい、数値配列やセル範囲参照の両方に対応。最大254引数まで処理可能。

一般的なエラーと解決策

#DIV/0! エラー

Cause: 数値引数が1つしかない、またはすべて同じ値

Solution: 少なくとも2つの異なる数値引数を指定してください。分散計算には変動が必要です。

#VALUE! エラー

Cause: 数値に変換できない文字列やエラー値を含む

Solution: 数値のみを指定するか、VARA関数を検討してください。

注記

  • 計算式:Σ(xi-平均)²/(n-1) (不偏分散)
  • Excel 2010以降でのみ利用可能
  • VARA関数:論理値も数値として計算
  • 最大254引数まで対応
  • 統計ソフトの不偏分散と同等

互換性

利用可能: Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2007以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2010+