T.DIST関数

Excel 2010+

概要

T.DIST関数は、スチューデントのt分布の左側領域の値を計算します。小標本データでの統計的仮説検定に使用され、t分布表の代わりに活用できます。累積分布関数(CDF)または確率密度関数(PDF)のいずれかを選択可能です。

構文

T.DIST(X, 自由度, 累積)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
X 数値 はい t分布の基準となる数値(t統計量)
自由度 整数 はい 分布の自由度(少なくとも1以上)
累積 論理値 はい TRUEで累積分布、FALSEで確率密度

T.DIST関数の使用

T.DIST関数は、t検定結果の片側p値を計算する際に使用します。実験データやアンケート結果の統計解析で、帰無仮説の有意性を判定する際に重宝します。Excel 2010で導入された新しいt分布関数群の一角です。

T.DISTの一般的な例

累積分布関数の例

=T.DIST(60,1,TRUE)

自由度1でt値60の左側累積確率を計算(結果:0.99469533)

確率密度関数の例

=T.DIST(8,3,FALSE)

自由度3でt値8の確率密度を計算(結果:0.00073691)

t検定後のp値計算

=T.DIST(2.5,25,TRUE)

自由度25でt値2.5の左側p値を計算

よくある質問

TRUEは左側累積確率(CDF)、FALSEは確率密度(PDF)を返します。通常t検定ではTRUEを使用します。

標本サイズnから(n-1)を指定します。対応標本の場合は(n-1)×2など特殊計算が必要です。

はい、負のt値でも正しく左側確率を計算します。

一般的なエラーと解決策

#VALUE!エラー

Cause: 数値以外の引数または自由度が負の値

Solution: 全ての引数を数値で入力し、自由度は1以上を指定

#NUM!エラー

Cause: 自由度が1未満

Solution: 自由度に1以上の整数を入力

注記

  • T.DISTは左側分布専用です。両側検定にはT.DIST.2T、右側にはT.DIST.RTを使用
  • Excel 2010以前ではTDIST関数を使用
  • 統計ソフトからのt値検証に最適

互換性

利用可能: Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2007以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2010+