TTEST 関数

Excel 2007+

概要

TTEST 関数は、スチューデントの t 検定を用いて2つのデータセットの平均値が同じ母集団から来ているかを統計的に判定するためのp値を計算します。片側または両側検定を選択でき、データの特性に応じた3種類の検定方法に対応しています。

構文

TTEST(配列1, 配列2, 尾部, 型)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
配列1 Array はい 分析対象となる第1の数値データセット。同じサイズの配列2と比較します。
配列2 Array はい 配列1と比較する第2の数値データセット。統計的差異を検証します。
尾部 Number はい 検定の方向を指定。1で片側(一方の尾部)、2で両側(両尾部)の分布を使用。
Number はい t検定の種類を選択。1=対応のあるt検定、2=等分散の独立2標本t検定、3=非等分散の独立2標本t検定。

TTEST関数の使用

TTEST関数は統計分析で2つのグループ間の平均値差を検証する際に使用します。実験群と対照群の効果比較、A/Bテストの結果検証、地域別売上比較など、平均値の有意差を確認する場面で活用されます。

TTESTの一般的な例

対応のあるt検定(両側)

=TTEST(A2:A10,B2:B10,2,1)

治療前後の測定値比較。p値0.19602が得られ、有意差なしと判断。

独立2標本t検定(片側)

=TTEST(A1:A20,B1:B20,1,2)

等分散を仮定した片側検定。実験群と対照群の平均差を一方方向で検証。

非等分散2標本t検定

=TTEST(売上_東京:売上_大阪,2,3)

分散が異なる2地域の売上データを比較し、有意差を判定。

よくある質問

TTESTは旧形式で、T.TESTが新しく精度の高い関数です。将来性を考慮しT.TESTへの移行が推奨されますが、TTESTも下位互換性で使用可能です。

検定の種類が1(対応のあるt検定)の場合のみエラー#N/Aになります。他の検定ではサイズが異なっても計算可能です。

尾部は1(片側)または2(両側)のみ有効。それ以外の値では#NUM!エラーが発生します。

一般的なエラーと解決策

#N/A エラー

Cause: 対応のあるt検定(型=1)で配列サイズが異なる

Solution: 配列1と配列2のデータ数を一致させるか、型を2または3に変更

#VALUE! エラー

Cause: 尾部または型の引数に数値以外が指定

Solution: 尾部と型には必ず数値(1,2,3)を入力

#NUM! エラー

Cause: 尾部に1または2以外の数値

Solution: 尾部は1(片側)または2(両側)のみ使用

注記

  • TTESTは非推奨関数で、T.TESTへの移行を検討してください。
  • 負のt統計量ではなく絶対値を使用するため、片側検定では一方のみの確率を返します。
  • 両側検定(尾部=2)のp値は片側検定の2倍になります。
  • 配列内のテキストや空白は自動的に除外され、数値のみ使用されます。

互換性

利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2003以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+