DVARP関数

Excel 2007+

概要

DVARP関数は、指定された条件を満たすデータベースのフィールド(列)から母集団全体の分散値を計算します。データベース関数の中でも統計分析に特化した機能で、条件付きの母分散を効率的に求められます。

構文

DVARP(データベース, フィールド, 検索条件)

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
データベース 範囲 はい データベースのセル範囲(先頭行に列見出し必須)
フィールド 文字列/数値 はい 分析対象列(列名または列位置番号)
検索条件 範囲 はい 抽出条件を記述したセル範囲

DVARP関数の使用

DVARPはデータベース内の特定条件に合致するレコード群を母集団として扱い、その分散値を計算します。サンプル分散(DVAR)と異なり、母集団分散としてnで割るため統計的に正確な分析が可能です。検索条件範囲はデータベースと重複しない位置に設定してください。

DVARPの一般的な例

基本的な使用例

=DVARP(A4:E10,"収穫高",A1:A3)

りんごと梨の収穫高の母集団分散を計算(結果:7.04)

列番号指定例

=DVARP(A4:E10,3,A1:A3)

3列目(収穫高)の分散を計算。列名指定と同等の結果。

数値条件例

=DVARP(A4:E10,"樹齢",G1:G2)

樹齢が10以上のレコードの樹齢分散を計算。

よくある質問

DVARPは母集団分散(nで割る)、DVARは標本分散(n-1で割る)です。全体を母集団として扱う場合はDVARPを使用。

データベースと重ならない任意の位置に作成。先頭行に列見出し、その下行に条件値を入力。

列名はデータベースの正確な見出しと一致させるか、列番号(1開始)を使用してください。

一般的なエラーと解決策

#VALUE! エラー

Cause: データベース範囲に列見出しがない、または不正な範囲指定

Solution: データベース範囲に先頭行の列見出しを含め、正しいセル範囲を指定

#NAME? エラー

Cause: フィールド名のスペルミスまたは存在しない列名

Solution: 列見出しを正確に入力、または列番号で指定

0が返される

Cause: 検索条件に一致するレコードが1件以下

Solution: 検索条件を確認し、複数レコードが抽出される条件を設定

注記

  • リストの最終行直下には検索条件を配置しない
  • 検索条件範囲には最低1列の見出し+1行の条件が必要
  • 列全体を対象にする場合は見出し下に空白行を挿入
  • Excel 2007以降で使用可能

互換性

利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2003以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+