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SYD関数
概要
SYD関数は、級数法(Sum-of-Year's Digits法)を使用して、特定の期間における資産の減価償却費を計算します。この方法では初期年次の償却費が多く、経年とともに減少する加速償却法です。会計・財務分析で資産価値の時間的配分に活用されます。
構文
SYD(取得価額, 残存価額, 耐用年数, 期)
パラメータ
| パラメータ | タイプ | 必須 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 取得価額 | Number |
はい | 資産の購入価格を指定します。減価償却の計算基準となる金額です。 |
| 残存価額 | Number |
はい | 耐用年数終了時の残存価値。取得価額から差し引かれる救済価額です。 |
| 耐用年数 | Number |
はい | 資産の経済的寿命年数。総償却期間を決定します。 |
| 期 | Number |
はい | 償却費を計算する対象期間。耐用年数と同じ単位で指定します。 |
SYD関数の使用
SYD関数は定額法(SLN)とは異なり、初期年次に多額の償却費を計上する加速償却法です。資産の生産性低下を反映した現実的な償却スケジュールを作成できます。財務諸表作成や税務申告で活用されます。
SYDの一般的な例
初年度償却費の計算
=SYD(3000000,750000,10,1)
取得価額300万円、残存価額75万円、耐用年数10年の資産について初年度の償却費を計算(約409,091円)
最終年度償却費の計算
=SYD(3000000,750000,10,10)
同じ資産の10年目(最終年度)の償却費を計算(約40,909円)
5年目償却費の確認
=SYD(A1,B1,C1,5)
セル参照を使用した中間年度の償却費計算
よくある質問
償却費 = (耐用年数-期+1) × (取得価額-残存価額) ÷ (耐用年数×(耐用年数+1)÷2)
1から耐用年数までの整数を指定。耐用年数外は#NUM!エラーが発生します。
SYDは初期に償却費が多く、経年で減少。SLN関数は全期間均等償却です。
一般的なエラーと解決策
#NUM!エラー
Cause: 期が耐用年数外、または負の数値
Solution: 期を1〜耐用年数の範囲で正の整数に修正
#VALUE!エラー
Cause: 引数に数値以外が入力
Solution: 全ての引数を数値で入力確認
負の償却費結果
Cause: 残存価額>取得価額
Solution: 残存価額を取得価額以下に設定
注記
- 総償却額は取得価額-残存価額と一致
- 全期間の償却費合計は理論値と一致
- Excel 2007以降で利用可能
- DB関数と組み合わせて条件償却も可能
互換性
利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365
利用不可:
コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+