FLOOR.PRECISE関数

Excel 2007+

概要

FLOOR.PRECISE関数は、数値を最も近い整数または指定した基準値の倍数に切り捨てます。正負の符号に関係なく数学的に小さい方向へ丸め、0の場合は0を返します。従来のFLOOR関数と異なり、基準値の符号を無視して一貫した切り捨て動作を提供します。

構文

FLOOR.PRECISE(数値, [基準値])

パラメータ

パラメータ タイプ 必須 説明
数値 Number はい 切り捨て対象の数値を指定します。必ず入力が必要な必須引数です。
基準値 Number いいえ 切り捨て後の結果がこの値の倍数となる基準値を指定します。省略時は自動的に1が使用されます。

FLOOR.PRECISE関数の使用

FLOOR.PRECISEは、数値データを指定した精度で一貫して切り捨てる際に使用します。価格設定、在庫管理、財務報告などで特定の単位(1円単位、10円単位など)に揃える場合に最適です。正負数値ともに同じルールで動作するため、信頼性の高い結果を得られます。

FLOOR.PRECISEの一般的な例

負の数値の切り捨て例

=FLOOR.PRECISE(-3.2,-1)

-3.2を-1の倍数に切り捨て。結果は-4になります。

正の数値の基本例

=FLOOR.PRECISE(3.2,1)

3.2を1の倍数に切り捨て。結果は3になります。

基準値省略例

=FLOOR.PRECISE(3.2)

基準値を省略すると自動で1が使用され、整数に切り捨てられます。

異なる符号の組み合わせ

=FLOOR.PRECISE(-3.2,1)

負の数値を正の基準値で切り捨て。常に小さい方向へ丸められます。

よくある質問

FLOOR.PRECISEは基準値の符号を無視して常に小さい方向に切り捨てます。一方、従来のFLOORは基準値の符号に依存するため、負の数値で予期しない結果になる場合があります。

省略時は自動的に1が使用され、四捨五入ではなく切り捨てで最も近い整数になります。

数値または基準値が0の場合は、常に0が返されます。

一般的なエラーと解決策

#NUM! エラー

Cause: 基準値が0または数値が無効な場合

Solution: 有効な数値を入力し、基準値0を避けてください。

#VALUE! エラー

Cause: 引数に数値以外が入力された場合

Solution: 数値または数値式のみを引数に使用してください。

注記

  • Excel 2007以降の全バージョンで使用可能
  • CEILING.PRECISE関数と組み合わせて四捨五入相当の処理が可能
  • MROUND関数とは異なり常に切り捨て方向に動作
  • 日付・時刻計算では注意が必要(数値変換してから使用)

互換性

利用可能: Excel 2007, Excel 2010, Excel 2013, Excel 2016, Excel 2019, Excel 2021, Microsoft 365

利用不可: Excel 2003以前

コンテンツ最終レビュー: December 9, 2025
更新頻度: 必要に応じて
テスト済みExcelバージョン: Excel 2007+